考察1「エンディングについての考察〜ベストエンディングはどれか?」
 

 グリーングリーンでは6つのエンディングがある。5人のヒロインそれぞれのエンディングと、誰とも付き合わないエンディング(まあ、バッドエンドだわな)があるが、ここではどのエンディングがベストなのかを考察する。ついでに語られない部分について補完することで、どこまで幸せに持っていけるかを考えたり。

(1) みどりエンド
 みどりエンドは祐介と結ばれたみどりが未来に帰り、憂鬱な毎日を送ってるとき(1年後:3年の夏)に教育実習生が来る。それがみどり(確証ではないが、あの木の下で撮った写真を持っていることから、そう推測される)だ、というエンディングだ。これだけ見ると一見HappyEndに見えるが、実はけっこうな障害がある。例えば滞在期間だ。みどりは下記の2点から、短期の滞在と思われる。

a.空気の組成の問題
 みどりは、現代と未来では空気の組成が異なるため、長くは生きられないと言っている。従って、今度も短期滞在(教育実習生というところからもそれが伺える)と思われる。

b.みどりは、目的があってきている
 建前上、みどりは現代への留学生として来ており、その結果を未来に持ち帰らなくてはならないはずだ。この点からも、短期滞在であることが予想される。

 このため、みどりは「やっぱり祐介が忘れられないので頑張って三度やってきた」と思われるのだが、これはやっぱり「思い出づくり」で終わってしまうと思われる。
 他にも、一年でみどりが祐介の年齢を追い越した(教育実習生であることと、それが年齢通りだとすると、22歳だよね)というのも、微妙に問題になる気もするが、そこは愛の力で克服か。

 救われる話を補完するならば、科学の力によって空気の組成の問題を解決した(未来の環境に身体を適応させることも〜など、みどりの話に出てくるので不可能ではないと思われる)とか、二度の滞在により、何故か現在の空気に耐性ができた(僕はこっちを採用すると思う)とか、未来にいられない事情が出来たとかで、長期滞在、もしくは永久滞在になったなどとすれば、結構良い話に持っていけるのではないかと思う。

(2) 双葉エンド
 すげえ家の長女かつ、植物の声が聞ける式神使いであること除けば、結構楽しみなエンドである。上手くいけば翌年に編入してくることが予想され、かなりウハウハだと思われるのだが、問題は祐介ごときが双葉と付き合うことを、周り(特に朽木家)が許可するのか、という問題が残る。すげえ家みたいなので、当然パンピーな祐介と付き合うことは許されないと思われるのだが。

 補完するならば、やはり朽木家が祐介を容認するあたりを考えなくてはなるまい。朽木家が祐介を許す、三年時に再び双葉が帰ってくる、などで膨らませば良い話は作れると思います。

(3) 若葉エンド
 ・・・相手が『人間では無い』という時点で、相当の苦難が予想されます。一応エンディングで、若葉本人(?)の生存は確認されたものの、今後はかなりの苦難があるでしょう。

 a.若葉は再び人の形を取ることが出来るのか?
 これが一番の問題かと。まあ、死なない限りは術も切れない、と思えばセーフかもしれませんが、そうでなければ回復した若葉を片手に朽木家に乗り込む祐介(そして双葉に土下座する祐介)が見られるかもしれません。

 b.人の形を取れたとしても  今後どうするよ? なにしろ人間じゃない。写真にも写らない。ですよ(戸籍等については朽木家が手を回している気がするので問題視してませんが)。

 やはり、若葉は朽木家を離れては生きていけないと思われます。もっとも、ほとんどは語られない所なので想像に任せるしかありませんが、相当な苦労が待ち受けていることは間違いないようです。

 逆に言えば、補完次第でかなりいけるのではないかと思われます。無事に人の姿を取り戻す、戸籍は朽木家で細工してもらう。あたりでかなり良いかと思うのですがどうでしょうか?

 (4) 早苗エンド
 主人公的には、どこにも救いはありません。早苗的には、最後に愛する人の背中で死ねたので、それなりに幸せだと思いますが・・・。
 あげくに別の思い出を、と思ってもあの事件により共学化は中止というオチまでつきます。まあ、早苗が無事に天国へ着いたことを祈るしかありません。

 無理に補完するならば・・・デートで生まれ変わりの話をする(したことにする)→十年後、生まれ変わりの少女(早苗)と出会う。あたりしか思いつかないですね。やっぱ厳しいです。やはりこのシナリオは「傷ついて成長する話」に持っていくべきなのでしょう。

 (5) 千種エンド
 ラジオを聞いて走り出す祐介。いいですね。青春ですね。でもちょっと待って。アンタ、浪人生だよね。それで大人になったのか?(笑)

 まあ、出会えれば、それなりにつきあえるのではないかと。年齢差と、祐介が浪人であると言うこと以外は特に障害はないものね。勉強見てくれそうだし・・・プリント整理か。
 補完はあまり必要ないシナリオだと思います。千種先生のおかげで大学合格とか、そのまま学生結婚とかになるんでしょうか?

・結論
 ・・・ええと・・・千種エンドが無難な人生を歩めそうです。もしくは双葉エンド。双葉エンドは、お家騒動に巻き込まれそうなのが減点材料だと思いますが、若葉ちゃんがもれなくついてくるのでおいしいかも(爆)

 OPの詞にあるとおり「悲しみやさよならが二人を待ってても・・・」とあるので、完全なHappy Endって無いのが、このゲームの特徴なのかもしれません。多分無難な幸せは、千種エンドから発生する気もしますが、早苗エンド以外は、根性(と、語られない部分を自分で構築すること)で何とかなるかと思います。

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