君が望む永遠 SideStory番外編 『対決!茜vs孝之(akane side)』Ver2.00

「なーるーみーさんっ」
 見覚えのある背中をポンッと叩く。叩いた背中がビクッと反応し、こっちを向く。
「あれ? 茜ちゃん。何でこんなところに? 練習は?」
 少し驚いた表情の鳴海さん。
「今日は、午前中だけなんです。それで帰りにここを覗いたら、鳴海さんが見えたので」
「そっか、茜ちゃんもゲームするんだもんな」
 そうそう、と鳴海さんは一人納得した顔をする。
 そして、ちょっと羨ましそうな顔。
 なんでなのか、わからないけど。
「で、鳴海さんは何を見てるんです?」
「ああ、今ドリコスのゲームって、中古だと安いじゃん? だからちょっと」
 そう言う鳴海さんの手の中のケースを見る。なんか見覚えのあるタイトル。
「ギルジディアXじゃないですか!」
 私の好きなゲーム。今でもこのためにドリコスを引っぱり出すくらい。
「ああ、それ、ゲーセンでよくやってて、面白いからさ」
「ですよね、面白いですよね」
「なに? 格闘アクションもやるの?」
「だって、ドリコスは、そんなゲームばかりじゃないですか」
「まあ……それもそうだが」
 複雑な表情の鳴海さん。まあ確かに、他のジャンルもありますけどね。
 そうそう、ギルジディアXと言えば。
「今度プレスタ2版も出るんですよね。私、限定版予約したんですよー。楽しみにしてるんです」
 後何日だったかな、発売まで。
「あ、そうそう。ギルジディアXなら、ウチにありますから、貸してあげますよ」
「え? ホント? 助かるなあ」
 嬉しそうな表情の鳴海さん。
 そんな顔を見ると、私も嬉しくなる。
 と、鳴海さんはギルジディアXを棚に戻し、代わりにシューティングを1本取る。
 私は、呆れた顔で、言った。
「……買う金額は、変わらないんですね」
 まったくもう。


「どうします? このままウチ、来ます?」
 会計を済ませて出てきた鳴海さんに尋ねる。
「そうだな……どうせ今日は、このままゲームやる予定だったから、うん、寄ってく」
 やったぁ。
 あ、そうだ。
「それなら……私と対戦、しませんか?」
「茜ちゃんと?」
「これでも、結構自信があるんですよ」
「……良かろう。受けて立ちましょう」
 少し間を置いた後、ニヤリと笑って答える鳴海さん。
「ホントですか? じゃあ、行きましょう」
 私は案内するように前を歩き出す。その後を鳴海さんがついてくる。
 やっぱり、こういうのって嬉しい。
 あれだけひどいことを言ったのに、鳴海さんは、私のことをちゃんと、妹として見てくれている。
 それだけでも、嬉しい。


「ただいまー」
「おじゃましまーす」
 私に続いて、鳴海さんが入ってくる。
「ちょっと、着替えてきますね」
 トントントン、と2階に駆け上がる。
 下で待つ鳴海さん。
 ……妙な視線を感じたのは、気のせいかな?

 さっと着替える。
 ちょっとおめかししようとか思ったけど、鳴海さんを待たせるわけにはいかないし。
 ちょっと残念だけど化粧は諦め、ドリコスとファイターズスティックを取り出す。
「お待たせしましたー」
 トントントン、と階段を降りていく。
「しかし、何故2つ?」
「え?」
 いきなりの問いに、意味もわからず聞き返した。
「いや、ファイターズスティックが何で2つもあるのかなって」
「ああ、姉さんの分です」
「遙の?」
「下手なんですけどね。対戦誘ったら、『同じ環境じゃないと』って言うんで」
「ふーん」
 なんか納得した様子。鳴海さんも、姉さんの性格をわかってるってこと、なんだろうな。
「さて、つなぎ終わりましたよ」
「じゃ、始めますか」
 早速起動。鳴海さんは私に1Pコントローラを渡し、自分はさっさと2P側のコントローラを取る。ハンデのつもりなのかな?
「さーて、どのキャラでやろうかな……」
 鳴海さんがつぶやきながらキャラクターを選ぶ。
 どうやら黒服&グラサンの剣使い『ジェイ』を使うみたい。
 だったら……これでしょ?
 私が選んだのは、海賊少女の『メイコ』。
 では、スタート!

 開始と同時に飛び込んできたので、対空技で迎撃。
 甘く見られてますか?
 と、思ったらすぐに間合いを取られた。
 そして、コイン投げから居合い抜きの連携。
「初っ端から嫌な連携ですね」
 このキャラだから、予想はついたけど。
 少しやり合って、今度はこっち。
『イルカさーん』
 イルカを飛ばす。
 ジャンプで避けましたね?
 今だっ。
『くじらさーん』
 超技ヒット。
 そして!
『くじらさーん』
「なに?」
 鳴海さんが驚いている。
 これで一気に形勢逆転!
 ニヤリと笑い、鳴海さんを見る。
 しばし悔しそうな顔をしたかと思うと、突然叫び出す。
「負けられんのだ!」
 きゃっ。
 大声と同時に体制を立て直したジェイが前ダッシュ。
 イルカを迎撃で出すが、ジャンプでかわされ、対空も間に合わない。
 パンチ、キックの連携、そしてコイン。
 居合い?
 しかし読みは外れた。
『これが、俺の名だ!』
 超技を受けて負ける。
「どうよ」
 へへん、とばかりに自慢してくる鳴海さん。
「まだ、1敗しただけですよ」
 なんかムカついたけど、冷静な声で返す。
 次は、負けないから!
 ラウンド2 スタート!
 ジェイがダッシュから吹っ飛ばし攻撃を決め、一撃技の体勢を取る。
「ホントに?」
「さあ?」
 流す鳴海さん。でもまさか一撃技は無いだろう。
 間合いをキープするかと思ったら、前ジャンプから下ファイヤー。
 メイコがダウンしたところで、ジェイが挑発。
「なんか、むかつく〜」
 反撃よっ。
 メイコがイルカ攻撃。
 しかし、ガードされて、逆に一撃技を受ける。
「あー、やられたー」
「ま、まだまだだね、茜くん」
 ホントに悔しい。
「悔しいな、ね、もう1戦」
「君のメイコじゃ、俺には勝てないよ?」
「わかりました。メインキャラ、使いますから」
「ほう、何かね?」
「見てのお楽しみ」
「はいはい、次行きましょう」
 メインキャラは好みで、さんざん練習したんだからね。
 2戦目。今度も鳴海さんは『ジェイ』。
 私は、メインキャラ『水戸あんぢ』を選択。
 今度はさっきのようには行かないんだから。
 スタート!
『始めっから飛ばして行くぜ!』
 まずは居合い攻撃をしてくるジェイ。それをガードして大斬り。同時にパンチボタンを連打。
 パンチでつぶそうとしても、出始めにガードがあるから大丈夫。うまくはまったところでザクザクと相手の体力を削り、自分のゲージも溜める。
 そして、
『奥の手発動!』
 しまったと言うような顔の鳴海さんを横目で見る。
 でも、まだ終わりませんよ?
 超技終了後に空中掴み技、そしてキャンセル超技。
『奥の手発動!』
「うあーっ、あれハメじゃないん?」
「違います。連続技です」
「……そうかよ」
 悔しそうな声の鳴海さん。
「勝ちぃ」
 あっさり私の勝ち。
「これで五分ですね」
「はいはい。そうですね」
「鳴海さんの『ジェイ』では、私の『あんぢ』様に勝てないんじゃないですか?」
「はいはい。そうですね」
「あれ? あっさり負けを認めるんですか?」
「まさか、そんなことがあるわけなかろう。俺もメインキャラ使うさ」
「そうですか。やっぱ鎌使いの『マクセル』とか?」
「見てのお楽しみだ。さっさと始めるぞ」
「はーい」
 さーて、鳴海さんのメインキャラって、なんだろう?
 ……って。
「『ポチョム君』?」
「そうだ」
「ホントに?」
 だって、ダッシュ無いんだよ? 連携技も少ないんだよ?
「いいからかかってこい」
 不敵な笑みを浮かべる鳴海さん。
 でも、手加減しないからね。

『始めっから飛ばしていくぜ!』
 まずは飛び道具で牽制。
『疾っ』
 が、飛び道具を無視して突進技。これは止められない。
 密着状態から掴まれる。
『ポチョム君バスター』
「きゃあっ」
 ま、間合いを取らなきゃ。
 しかし、再びの突進攻撃から超技。
 ああっ、気絶させられたっ。
「そしてぇっ」
 鳴海さんが、キャラと一緒に叫ぶ。
「『ポチョム君バスター』」
「うそっ」
 隣で鳴海さんがガッツポーズ。

 続く2戦目もあっさりと負けてしまう。
「どうかね?」
「じゃあ、次は、本気出しますからね?」
 ちょっと負け惜しみ。
「ほほう? まだ本気ではないと?」
「まあ、見ててください」
 もう、なりふり構わず行くしかないか。

「……なかなかじゃない?」
 知ってる連携を端から試す。中にはハメっぽいのもあるけど、問答無用。

「くそっ、もう一回」

「あーん、まだまだあっ」

「今の無しだろっ」

「それはずるいですよっ」


 ……1時間後。
 何故か2人とも息が上がっている。
「ちょっと……休憩しないか?」
「そう……ですね。お茶……煎れてきます」
 私は立ち上がり、台所へと向かう。

 言うだけあって、結構上手なんだな。
 お茶の用意をしながら、いろいろなことを思う。
 鳴海さんと2人でこんなに遊んだのは、あのとき以来か。
 ……3年前。
 起きたら誰もいなくて、暇で、……さみしくて。
 鳴海さんに半分いたずら電話のような形で、来てもらったんだっけ。
 あのとき、本気で鳴海さんに怒られたんだよね。
 そして、
 ああ、この人は真剣に、人の気持ちを大切にする人なんだって。
 真剣に、お姉ちゃんのことが好きなんだって、思った。
 でも、謝ったら、いつもの鳴海さんに戻って、何もなかったかのように一緒に遊んでくれた。
 そう言う人なんだ。昔から。

 だから……。
 私も、鳴海さんが好きなんだ。
 鳴海さんがお姉ちゃんしか見ていなくても。
 何度も消そうと思ったけど。

 この想いは、簡単には捨てられない。
 燃え上がった炎は、簡単には消せない。


 紅茶を飲みながら、少しの間、休息を取る。
「鳴海さん」
「ん?」
「お茶が済んだら、勝負、しませんか?」
 思い切って、聞いてみる。
「勝負?」
「ええ。もうだいぶ鳴海さんの攻撃も読めてきましたから」
「それは、何かを賭ける、ということですかね?」
「そう言ってるんですけど……怖じ気づきました?」
「キミは、誰に対して言ってるのかね? うん?」
 乗ってきたみたい。鳴海さんがニヤリと笑う。
「……いいだろう。で、負けたら?」
「……負けたら……勝った方の言うことを何でも一つだけ、聞くというのは?」
 心臓がドキドキ言ってる。大会に出るときのような、緊張。
「ふーん、面白いじゃない? そっかー、茜ちゃんがねー。俺の言うことをねー」
「まだ、鳴海さんが勝つとは決まってませんよ」
「いやあ、モノが懸かったときの俺の力を知らないね?」
「鳴海さんも、私が本番勝負に強いの、知りませんね?」
 言い返す。
「じゃあ……やろうか?」
「決まりですね」
 互いに不敵な笑みを浮かべる私と鳴海さん。
 ……負けませんから。


「ルールはいつも通り、2ラウンド先取でいいですね?」
「変えても仕方ないだろ?」
「じゃあ、始めます」
「後悔するなよ?」
 キャラクターはお互いに変更無し。鳴海さんは『ポチョム君』、私は『水戸あんぢ』だ。
 スタート!
「先手必勝!」
 鳴海さんが叫ぶと同時に突進してくるポチョム君。
 しかしそれはジャンプでかわし、逆に反撃。
『疾っ』
 飛び道具と同時に突進から足払い。しかし、読まれていたのかガードされる。
 しまった。
『ポチョム君バスター』
 これで体力の1/3を持って行かれる。
 でもまだっ。
『風神っ、お留守だぜっ』
 連携が決まる。
 舌打ちをする鳴海さん。

 さっきとは違う、微妙なラインでの攻防が続く。
「っしゃ!」
「あっ」
『ポチョム君バスター』
「うし!」
 まず1敗。
 鳴海さんはガッツポーズ。
 ……大人げないな、と思うけど。
 それが、鳴海さんだから。
 心の中で、クスッと笑う。

 2戦目。

 今度も一進一退の攻防。
「ここかっ」
 甘いっ。
『奥の手発動!』
 私は「超技→つかみ→超技」の連携をきっちり決め、勝利。
『成敗!』
「これで五分ですね」
「ま、勝負はこうでないと面白くないからな」
「言ってますね」

 そして最終戦。

「いくぞっ」
 鳴海さんが吼える。
 最後の最後で攻めのパターンを変えて来たらしい。
 ……私と同じこと、考えていましたか。
 互いに決まるはずの連携をしくじったり、逆にガードし損なったりということが増えている。
「もらった!」
 超技発動。削る気?
 ならっ。
 私はゲージを消費して、パーフェクトディフェンスで削りダメージを無効にする。
 でも、これだと投げが。
「あれっ」
 来ない。ならっ。
「風神っ、疾!」
 ぐあっ。
『笑止!』
 ……勝ったの?
「やったあっ」
 私は両手をあげて喜ぶ。隣では鳴海さんががっくりと肩を落としている。
「私の勝ちですね!」
「……ああ……そうだな……」
 本当に残念そうな鳴海さん。
「さあ、何でも言ってくださいな。ただし、不可能なことは言うなよ?」
「ええと……ちょっと待ってください」
 本当に、何でも良いのかな?
 不可能なことじゃなければ?
 例えば……。
「え、えと……」
 キス、とか。
「早く決めてくれませんかね」
 催促する鳴海さん。
 でも、……本当に、いいんですよね?
「ちょっとまて、それはダメだ」
「えっ」
 私が言いたいこと、わかるの?
「いくら何でも、裸踊りは勘弁してくれ」
「……そんなこと言いませんよ」
 安堵する私。
「あ、あの……」
「おう」
「わ、私と、キ……」
「き?」
 キスしてください。
「ただいまー」
 今まさに言葉を発しようとした瞬間、玄関から声がした。
 姉さんが、帰ってきた。
 何でこんなタイミングで、帰ってくるの?
 もう!
「おう、遙。お邪魔してるよ」
「え、孝之くん? どうして?」
「うん、茜ちゃんに会ってさ。ちょっとゲーム大会」
「ゲーム?」
「ああ、茜ちゃんって強いな。俺でもなかなか勝てなかったもん。さっきも負けたから、茜ちゃんの言うことを一つ聞くハメになっちゃったし。あ、それで、なんだっけ? き?」
 鳴海さんが私の方を向く。
 もう、言えないよ。
 姉さんの前でなんて。
「茜ちゃん、どうした?」
「き……」
「き?」
「金曜日に鳴海さんのバイト先で、夕飯おごってくださいっ、私と、姉さんに!」
 大声でわめくように、叫ぶ。
「わわっ」
 驚く鳴海さん。
「ああ……わかった。それでいいんだな?」
「ええ、いいです」
「……なんか、怒ってないか?」
「……怒ってなんか、ないです」
 怒ってる訳じゃ、ないんです。
 何か……悔しいだけなんです。
「……そう言うわけだから、今度の金曜だって」
 姉さんに説明する鳴海さん。姉さんは理解しているのかしてないのか(おそらく後者だろうけど)コクンコクンと頷いている。
「もう片づけますね。あ、ギルジディアXは持っていきますよね?」
「あ、ああ……」
 言いながら、ドリコスを手早く片づける。
「えと、そろそろ、俺、帰ろうかな」
「ええ〜、孝之くん、帰っちゃうの?」
 残念そうな姉さん。
「ま、元々ゲーム借りるだけだったし……洗濯物も溜まってるし、な」
「うん……」
「金曜はバイト休みの日だから、一緒に飯が食えるよ」
「うん」
 鳴海さんの言葉に、素直に頷く姉さん。
 ……うらやましいな。
「じゃ、茜ちゃん。今日は楽しかったよ」
 ここは、笑うところだ。
「ええ、私も」
 いつもの調子で、笑う。
「じゃ、遙」
「うん、またね」
 私と姉さんに見送られて、鳴海さんは帰っていった。


 部屋の隅にドリコスを置くと、私はベッドにうつ伏せに寝ころんだ。
 枕を抱くようにして。
 せっかく、勝ったのに……。
 本当に言いたいことが、言えなかった。
 でも……。

 それで良かったのかもしれない。
 きっと、鳴海さんも困ったに違いないから。
 せっかく鳴海さんと姉さんが幸せになったのに。
 私が、それを壊すわけにはいかないんだよね。
 ……我慢するしか、ないんだよね。

「はぁ……」
 ため息を、つく。
 また、私だけ逃げられない。
 水月先輩は、この街を出ることで、気持ちの整理をしようとしたけど。
 姉さんの妹でいる限り、私は、逃げられないんだ……。

 でも、一つだけ。
 鳴海さんに対しての笑顔は、素直な笑顔でいられるから。
 少なくとも、鳴海さんの側にいられるから。
 まだ、頑張れる。
 つらくても、がんばれる。
 ……頑張るしか、ないんだ。



 end




 俺が望む後書き

 ……ゴメンナサイ。
「何いきなり謝ってるのよ」
 おや、水月さん。何故ここに?
「……出番がないから」
 そうですねえ。水月さんはこのころ、遠くの街で一人泣いてるはずですからねえ……。
 ゴスッ。
 ぐはぁっ。頭がっ、頭がっ。
「殴るわよっ」
 ……殴ってんじゃないか。
「アナタ、人の傷を剔っておいてその言いぐさ?」
 ゴメンナサイ。
「わかればよろしい。で、なんで謝ってるの?」
 ええと、今回の話は、完全にノリだけで書いてます。一応自分のSSの中での不整合は出ないようにしているつもりですが。
「ならいいんじゃない?」
 挙げ句、『ギルディギアX』と言うゲームをネタにしているので、それがわからないと面白くないと思います。
「それだけ?」
 あと……オチがありません。
「……本当?」
 えと、一応『Takayuki Side』が小ネタ集。『Akane Side』がオチとなってます。
「つまり、『Akane Side』だけ読めばいいと?」
 うん。でも、小ネタが気に入ってるので『Takayuki Side』も切れなくて。
「一人称しか書けない欠点が、最大限に出てるってことね」
 だから、ゴメンナサイ。
「まったくもう。そんなんでよく、公開する気になるよね」
 未熟さは承知しているけど、欠点は指摘されなきゃわからんし。
「『推敲が甘い』って、指摘されたじゃない。してる?」
 ……頑張る。
「ハァ……ま、とにかく頑張りなさいよ。それと……」
 それと?
「早くアタシの出番をつくりなさい!」
 うーい。
「では、お相手は私、速瀬水月と」
 ちゃあるでした。

 2001.11.13 ちゃある

 後書き Ver2.00

 と、言うわけで誤字脱字の修正を行いました。えー、茜ネタは何故か修正個所が少ないのですが、上手く書けてるからなのかな? とか思ったり(爆)
 では。

 2002.01.08 ちゃある

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